【歯の神経の大切さを知っていますか?】
「~🦷歯じめまして🦷~」
【Kuniデンタルクリニックの歯の豆知識プログです】
長久手市はなみずき通駅から徒歩2分の場所にある歯医者
Kuniデンタルクリニックの院長の山村です。
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歯の神経は、日常生活において非常に重要な役割を果たしています。多くの人が虫歯がおおきかったり、歯が割れたり、かけたりして歯の神経を抜く治療(根管治療)を受けた経験があるかもしれません。歯の神経を失うことで歯自体の健康にもリスクがあるのはご存じでしょうか。今回は、歯の神経が持つ重要な役割や、神経を守るために日常でできるセルフケアについて説明していきます。どうぞ参考にしてください
【歯の神経とは?】
歯の神経は「歯髄(しずい)」とも呼ばれ、歯の中心部にある柔らかい組織です。歯の表面には硬い組織があり歯髄を守るためにもあります。歯の神経「歯髄」には血管やリンパ管、神経線維が密集しています。痛みや温度変化を感じる役割を担っています。歯髄はエナメル質や象牙質という硬い組織に覆われており、外部の刺激から保護されていますが、虫歯や強い力などでこの硬い層が破壊されると、歯の神経(歯髄)が損傷を受けることがあります。
【歯の神経の役割】
①感覚の伝達
歯の神経は、歯の痛みを感じた場合それを脳に伝えるセンサーの役割を果たします。冷たいもの熱い飲み物を口にしたとき、神経が温度変化を感知し、脳に情報を伝えるため私たちはそれを「冷たい」「熱い」と感じます。虫歯がすすむにつれ歯の痛みが強くなるのも、この神経の感覚機能によるものです。
②栄養供給
歯髄は、歯を健康に保つための栄養供給源でもあります。血液を通して栄養や酸素が歯髄に送られ、それによって象牙質が保たれます。栄養が行き渡ることで歯の細胞が維持できます。神経がある歯は丈夫で抵抗力が高くなりますが神経がない歯は色が神経のある歯に比べて暗くなったりする、もろくなってしまう場合もあります
③自己修復機能
歯の神経は、歯に小さな損傷が発生した際、歯の組織の一部を生成して自らを補修する「自己修復機能」を持っています。虫歯が進行しても歯の組織を生成することで歯の神経に侵入しないようにリカバリーする機能を持っています。
【歯の神経が弱くなるとどういう反応になるか?】
歯の神経は、虫歯や外傷、歯周病などが原因で損傷を受けることがあります。神経がダメージを受けると、以下のような症状や影響が現れます。
①痛み
歯の神経が炎症を起こすと、強い痛みを感じるようになります。この痛みは冷たいものや熱いものを食べたときに増幅されることが多く、進行すると持続的な痛みへと変化します。
②歯がもろくなる
神経が死んでしまうと歯に栄養が供給されなくなり、脆くなるため、割れたり折れたりするリスクが高まります。神経の炎症を放置することで周囲の組織や骨に広がり組織や骨を溶かして膿を作る場合があります。膿が大きい場合は抜歯する場合もあります。
【 神経治療とは?】
神経が損傷し、痛みや感染が進行している場合、歯の神経を除去しなければなりません。この治療法を根の治療「根管治療(こんかんちりょう)」と呼びます。根管治療は感染治療のひとつで、歯の中から神経を取り除くことで細菌を殺し、消毒・隙間を密閉する処置です。痛みや感染の再発を防ぐ治療方法です。この治療により症状は治まりますが、神経を失った歯には以下のような影響が生じる可能性があります。
【神経を取ることで…】
①歯が脆くなる
神経がなくなることで歯に栄養が届かないため脆くなり割れやすくなります。そのため、治療後にはクラウン(被せ物)をつけて保護しないといけません。
②虫歯が進行してもわからない
神経がないと、虫歯が進行してもわかりません。神経がある時はしみたり、違和感がでますが神経がないとそのような感覚がないためある程度進行して穴が開いたりして初めて気づく場合が多いです。
②感覚の喪失
神経がなくなるとしみる感覚などがなくなります。根管治療は歯の保存には有効ですが、長期的に歯を丈夫に保つためには、できるだけ神経を残して治療を行うことが望ましいとされています。
【歯の神経を守るためのセルフケア方法】
①毎日の歯磨きとフロス
虫歯は神経にダメージを与える主な原因です。日々の歯磨きやフロスを徹底し、食べ物の残りや歯垢をしっかりととり除きましょう。特に被せ物と歯の境目はしっかりと磨きましょう
②定期的な歯科検診
定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見が可能になります。初期段階であれば神経を保存する治療で済む場合がほとんどです。
③生活習慣の改善
甘いものや酸味の強い食品は虫歯や歯のダメージの原因となります。バランスの取れた食事を心がけ、カルシウムやビタミンなど歯に必要な栄養素を摂取しましょう。正しい噛み方:硬いものを噛む癖や歯ぎしりは、歯や神経に負担をかけます。特に夜間の歯ぎしりには気づきにくいため、必要に応じてナイトガードを活用すると良いでしょう。
【まとめ】
歯の神経は、歯の健康を支える上で欠かせない要素です。感覚の伝達や栄養供給、自己修復機能を担い、歯を健やかに保つための大切な役割を果たしています。しかし、虫歯や外傷などで神経が損傷すると、痛みや歯の脆弱化といった問題が生じることがあります。
神経を守るためには、日常のケアと定期的な歯科検診が不可欠です。歯の神経の健康を意識してセルフケアを徹底することで、将来も自分の歯を健康に保つことができるでしょう。
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