部分床義歯
欠損部位の隣接歯に金属の金具を引っ掛けて固定する入れ歯
全部床義歯
歯肉との吸着力で支える(一般的には総入れ歯のことを指す)
名称

クラスプ:入れ歯を外れにくくする金属の引っ掛け部分
レスト:入れ歯の食い込みを防ぐための引っ掛けの部分
○○バー:入れ歯の土台を金属で使用したもの
(上下で呼び方が異なる)
人工歯:人工で作製した歯
義歯床:粘膜と接する部分のところ、金属を使用する場合とプラスティックを使用する場合に使用
鈎歯:入れ歯の金具がかかる歯の部分
入れ歯のメリット
- ブリッジには適応できない大きな歯の欠損にも有効
- 健全な歯をほとんど削らなくてすむ
- 保険から自費まで種類があり、保険適用なものであれば比較的安価
- 問題がなければ治療回数が2~4回程度で済む
- 入れ歯自体の清掃は比較的容易
- 修理や自由度がきく
入れ歯のデメリット
- 金属の金具がかかる歯への負担が大きくなることがある
- 入れ歯の種類によって見た目や違和感を感じやすい
- 食べ物が挟まったりする場合、自分の歯を細目に磨く必要がある
- 口腔内が不衛生になりやすい
- 健康な状態だった噛み合わせに戻るには、何度も練習、訓練が必要で機能を回復するには時間が必要
合わない入れ歯は不健康の元
- 入れ歯が歯ぐきにあたって痛みがある
- 入れ歯ががたつく、ゆるい、食い込む
- 入れ歯で食事ができない
- 入れ歯の中に物がはさまる
- 市販の義歯安定剤をいつも使用する
- 入れ歯の金具をかける歯が痛む・ぐらつく
- 発音しにくい、異物感がすごい
- 歯ぐきから血が出る、頬や唇を噛む
- 入れ歯が落ちる
もし一つでもあてはまる項目があれば、あなたの入れ歯はお口の中で合っていません。
合わない入れ歯を使い続けると、次のような悪循環になります。
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外れやすくなってしまう
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残っている歯に負担がかかる
- ・入れ歯がグラグラ動き歯ぐきにあたる
・口の中で安定しない
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歯に負担がかかり、歯ぐきの炎症や歯の周りの骨がなくなってくる
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食事の時しか装着しなくなる
- ・痛みを我慢して無理に使うようになる
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顎の筋肉が衰える、歯ぐきが痩せる、歯周病がさらに悪化する
- ・噛み合わせがくずれる
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より合わない入れ歯になる
合わない入れ歯はどうすれば良い?
市販の義歯安定剤を使用してご自身で調整を行うと、入れ歯の噛み合わせが不適切な状態となり、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。
通常の良好の入れ歯は、入れ歯の床と、歯ぐきや顎の骨の粘膜とのわずかな隙間に唾液が入っていくことで、殺菌などの作用がきちんと働いています。
しかし、義歯安定剤を使って密着させてしまうと、唾液が入る隙間がなくなってきます。
シェーグレン症候群による口腔乾燥症の方など、粘膜や唾液の状態によっては安定剤を使用せざる得ない場合があります。
通常のお口の状態では、義歯安定材を使用する必要はありません。
むしろ、安定剤を使用しないとしっくりこないようなら、入れ歯自体が根本的に合っていないことになります。
つまり、自分に合った入れ歯を新しく作るべきです。
入れ歯についてお困りの方、相談や不安・心配などございましたらkuniデンタルクリニックへお気軽にご相談ください。