歯のクリーニングなら長久手市のKuniデンタルクリニック

予防処置 PREVENTION

予防処置について

定期健診を受けている人と
受けていない人の差

定期検診にしっかりと通うことでむし歯や歯周病のリスクを低下させることもちろん、口臭を予防したり、歯周病菌を原因とした全身疾患なども事前に防ぐことができます。
歯は一度失うと元に戻りません。これはとても大切なことです。
そして基本的に定期的にメインテナンスを受けた人と痛い時だけに治療に来た人を比較すると80歳のときに残っている歯の本数が異なってきます。痛い時だけに来られた方は平均で6~7本、定期的に通っている人は平均15~16本あります。人間ですから年齢を重ねると自然と減ってしまいがちですが、それでも約9本の差が出てきます。結果的にこの9本の差をうめるために歯科医院に通うことになれば費用や時間もかかってしまいますので定期的に来たほうが歯にも経済的にも結果的にいいということです。

予防処置のメリット

  • むし歯や歯周病を未然に防げる
  • リフレッシュでき爽快感が得られる
  • 治療費が軽減できる
  • 口臭が予防できる
  • 治療期間や回数を短縮できる
  • 糖尿病が予防できる
  • 健康な歯を永く残せる など

医療費の差について

年配の方の場合、歯の定期検診に通っている人とそうでない人では、年間の医療費が10万円近く変わってくるという調査結果もあるため、政府としても医療費削減の一環として「歯の定期検診」を強く推進していく方針を打ち出しました。

通院するペースは?

「歯が痛いわけでもないのに、歯医者に行くのは面倒」という気持ちももちろんわかります。しかし、定期検診は3ヶ月に一度、年に4回ですが、むし歯や歯周病になってしまえば治療が終わるまで頻繁に通う必要が出てきてしまいます。皆様もぜひ、生涯に渡って健康で豊かな人生を送るためにも、歯の定期検診を受ける習慣を身につけましょう。

PMTCについて

歯のクリーニングによる
予防のことです

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、毎日の歯みがきでは落ちない歯の汚れを、歯科医院の専用機器できれいにクリーニングする処置です。磨き残してしまう部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット内の汚れもきれいに取り除き歯周病を予防します。
およそ3ヶ月に一度の頻度で繰り返し行う事で、歯科疾患の予防や治療後のメインテナンスとして効果が期待できます。そのほか、口臭予防・ホワイトニング・歯質の強化も期待できます。
メインテナンスをうけることは、患者様にとってお口と歯の健康を保つための懸け橋となると思いますので、ぜひお越しください。
お悩み・相談・不安・心配があればお気軽にご相談ください。

CAPシステムについて

歯質を強化しむし歯を予防する
フッ素の概念を変えるCAPシステム

唾液中のカルシウム量が少ない方は、歯の石灰度が低いためむし歯になりやすい傾向にあります。
食事をする度に、歯の表面は酸による脱灰と唾液中カルシウムによる再石灰化を繰り返していますが、唾液中のカルシウムが少ない方はこのサイクルが追い付かずにむし歯になってしまいます。
上記の解決のために「CAPシステム」が考案されました。
しっかりと歯の汚れを除去し、きれいなエナメルアパタイトが露出されたところにハイドロキシアパタイトの元を作用させ、フッ素で歯の表面をコーティングしてあげることで、今までにない強石灰化層を作ることができ、これがむし歯を予防することに繋がります。

CAPシステム4つの効果

エナメル質層
(アパタイト)
再構築
滑沢性UP
フッ素の2~3倍
耐酸性UP
フッ素の2倍
通常の5倍
硬化度UP

歯質強化・強再石灰化システム

歯の表面は細かい凸凹が多数あり、着色汚れなどが入り込んでいます。

歯のクリーニングをした後、Cジェル処置が着除去効果を促進し細かい汚れを剥がしていきます。

Cジェル処理後の歯は汚れがしっかり取れていますが、細かな凸凹が歯の表面には残っています。

CAPシステムのaパウダーの塗布により細かな凸凹を埋め歯質強化・強石炭化及が促進します。

最後にフッ素で表面を仕上げることで強力な歯面コーティング効果が得られ歯の歯質強化・強石炭化及が促進します。

定期的な歯のお掃除と組み合わせることで自身の歯を一生安心して守れます。

予防の基礎知識

予防にはいくつかの段階があります

歯科では、Leavell&Clarkという人達が発案した3つの予防レベルで分類されます。
それぞれを第1次予防・第2次予防・第3次予防と呼んで分類していきます。

第1次予防

そもそもまず、「予防」とは、悪い状態が発生しないよう注意し、事前に備えることを指します。
1次予防とは、病気の発生を未然に防ぐ行為で、環境の改善や適度な運動、栄養バランスのよい食生活、予防接種などがこれにあたります。
言い換えれば、健康増進と特異的予防を指します。

歯科における1次予防

  • 公衆衛生指導
  • フッ素塗布
  • 定期健診
  • シーラント
  • 口腔内清掃(歯みがき、フロスや歯間ブラシの使用)
  • 予防的歯石 など

セルフケア

歯科医院で毎日口腔内のクリーニングをしてもらうことは、時間的にも経済的にもあまり現実的ではありません。その為、日常的なケアについては患者様自身が行う必要があります。歯科衛生士は、来院した患者様に対し、ブラッシング指導を行ったり、より確実なケアが行えるよう、歯間ブラシやフロスといった補助的なケアグッズを勧めることで患者様のセルフケアを促進する役割を担っています。

プロフェッショナルケア

いくら患者様が正しい方法で歯みがきを頑張ったとしても、どうしても磨き残しは生じます。磨き残しを放置すると、付着したプラークがかたまり歯石となり、セルフケアでは取り除けない状態になってしまいます。効果的な1次予防を継続するためにも、定期的に歯科医院を訪れて歯科衛生士によるクリーニングを受けることが重要です。こうしたメインテナンスは、歯周病の既往歴がない方は半年に1回、歯周病の既往歴がある方は、歯周ポケット内の歯周病原菌は処置後12~16週で元の細菌叢に戻る傾向があるため、3ヶ月に1回が望ましいとされています。

第2次予防

1次予防の段階で病気を食い止めることができれば良いですが、生きている限り人間は風邪をひきますし、丁寧に歯を磨いたとしても、むし歯や歯周病になってしまうことがあります。そのような場合、重症化する前に早い段階で病気を発見し対処するこが大事です。
この早期発見・早期治療により重症化を防ぐ過程は、「2次予防」と呼ばれています。

歯科における2次予防

  • 歯の汚れ除去のための歯科検診
  • 病巣の進行防止
  • 主訴や症状に合わせた各種精密検査
  • 補綴物装着後のトレーニング
  • 初期病巣への処置 など

第3次予防

疾病に罹患し、すでに治療も始まってる段階で被害を最小限に食い止め、機能回復を目指すとともに再発を防止する行為が「3次予防」にあたります。具体的にはリハビリテーションや機能回復などがあげられます。介護予防(要介護にならないようにすること)そしてQOLの向上が最重視されています。

歯科における3次予防

  • 義歯の作製
  • 治療後の定期的なメインテナンス
  • インプラントの埋入 など

オーラルフレイルについて

健康な状態と要介護状態の中間

食の偏り(食事を選んで食べる・柔らかい物を良く食べる・以前食べられたものが食べられない)などの口腔機能の軽微な低下も身体の衰え(フレイルの一つの)として健康と口腔機能障害との中間にあり、可逆的(元に戻る)である状態を示します。
オーラルフレイルの始まりは、活舌低下、食べこぼし、わずかなせき込み、噛めない食品が増える、口の乾燥などほんのわずかな症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があり注意する必要があります。

こんな場合はご相談ください

  • よく食べこぼす
  • しっかり噛みしめられない
  • むせることがおおくなった
  • 薄味がわかりにくい
  • 滑舌が悪くなった
  • 薬がのみにくい
  • 口が乾燥する
  • 運動することが少なくなってお腹がすかない
  • 食事にかかる時間が長くなった
  • 肉や魚を食べることが少ない
  • 食べた後に口の中に食べ物がたまる
  • 同じようなものばかり最近食べている
  • 入れ歯が合わない
  • 固いもの・歯ごたえがあるものが噛めなくなった など

全身に影響を及ぼす口腔機能

01 口腔機能低下と脳血管障害

歯周病が重症なほど、また噛み合わせの状態が悪くなるほど、動脈硬化のリスクが上昇します。歯周病ではリスクが2倍に、噛み合わせの崩壊でもリスクは2倍となります。

02 口腔機能低下と認知症

認知機能の低下の最大の原因は加齢でありますが、個人差がきわめて大きい症状です。
その理由に、加齢の他に、遺伝要因、全身疾患、慢性炎症、食生活、運動習慣、趣味、社会活動など複数の要因が複雑に関連していると言われています。
認知症と歯科に関連する要因とメカニズムとしては
⒈咀嚼(食べ物を噛む)により、低栄養による認知機能低下
⒉栄養の偏り、低栄養による認知機能低下
⒊軟性炎症による認知機能低下などが挙げられます。
とくに義歯未装着が脳の認知能力への刺激が低下し、かつ摂取食品の多様性がなくなり栄養の偏りや低栄養となったことで認知症の発症のリスクが高まります。
つまり、多数の歯がない方であっても適切な入れ歯を装着できていれば認知症のリスクを抑えることができます。

03 口腔機能低下とサルコペニア

サルコペニアとは、全身の骨格筋量、骨格筋力の低下を主徴とする症候群であるサルコペニアが発症すると、転倒のリスクが上がるなど日常生活に影響します。
わが国では、転倒や骨折が要介護になる要因の第4位です。
認知高齢者の噛み合わせの状態と転倒に関する研究では、噛み合わせが喪失している。
認知高齢者の方に転倒が多くみられたと報告されています。
口腔機能低下と運動機能低下の関連は
⒈噛み合わせの状態が運動機能に影響する
⒉入れ歯をしていない方の方が、転倒のリスクが高い
⒊噛み合わせの効率が低下している場合、サルコペニアが多い
⒋噛む力は、たんぱく質摂取に関係し、歩行速度に関係する
⒌噛み合わせの状態、入れ歯の不調はサルコペニアと関係がある

04 口腔機能低下と誤飲性肺炎

肺炎は日本の死因順位の第三位であり、その多くは誤飲性肺炎です。
口腔清掃不良が歯周病の原因となり、歯の数の減少や噛む機能、飲み込む機能の低下を招くだけでなく、口腔清掃不良と誤飲性肺炎の因果関係は強いことが明らかになっています。